観ないとソンダと思ったので

だれでも発信できること自体が良いことと聞いたので、美術展や映画、音楽などの感想など書いてみます。

上海、藝倉美術館でボブ・ディラン美術の展覧会「Bob Dylan - RETROSPECTRUM」を見ました。

上海は藝倉美術館までボブ・ディラン美術の展覧会「Bob Dylan - RETROSPECTRUM」を見に行ってきました。 まあ、それほど話題になってるわけでもないし、ちょっとしたギャラリーとかでやってるのかなと思ってたら、3フロアをフルに使っての大個展で驚きました…

香港 M+ Pavilion (Mプラスパビリオン)に行って来ました。

九龍駅からM+ Pavilion (Mプラスパビリオン)まで 2018年12月のクリスマス前、香港の「M+ Pavilion」に行って来ました。2020年香港の西九龍文化区にM+という世界トップクラスの巨大現代アート美術館がオープン予定なのですが、M+ Pavilionはその隣に建てら…

ボブ・ディラン フジロック 予習

ボブ・ディランは予習しても意味がないと言われてます。アレンジが全然違うからと。でも歌詞はそんなには変わらない。 したがって予習は歌詞! フジロック2日前の韓国公演のセットリストから、歌詞をまとめました。直前まで読み込んで、大まかな意味と、サビ…

苦海浄土

池澤夏樹が編纂した世界文学全集に日本人作家で唯一選ばれたのが石牟礼道子の「苦海浄土」。「まずもってこれは観察と、共感と、思索と、表現のすべての面に秀でた、それ以上に想像と夢見る力に溢れた、一個の天才による傑作である。読むたびにどうしてこんなもの…

ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由(その4~7)

「ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由」前回の記事の続き、残りの4~7つ目の理由をまとめて。 4.歌詞を英語として学習するためのリソースが豊富 曲の歌詞で英語を勉強しようとするなら、これは大事な点です。 昔は、歌詞カードと対訳を比べながら…

ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由(その3)

「ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由」前回の記事の続き、3つ目の理由です。 3.引用による英語文化の広がりがある ボブ・ディランの歌詞に膨大な引用があることは良く知られています。 聖書や、シェークスピア、英米の詩人たち、伝承歌など。昔…

ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由(その2)

「ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由」前回の記事の続き、2つ目の理由です。 2. 英語のイントネーションとリズムが明確である。 ボブ・ディランの歌の発音ってどう思いますか?一般的には、ネイティブでも何言ってるかわかんないなんて言われます…

ボブ・ディランが英語学習に効果的な7つの理由(その1)

ボブ・ディランが、「ノーベル文学賞を喜んで頂戴します。来年コンサートに寄ったついでに受け取るので置いといてください。」と表明してからしばらく経ち、騒動も落ち着いてきたころですが、その歌詞が注目されているこの機会に、以前から僕が実感していた…

ボブ・ディランの歌詞のどこがすごいのかについて語りたい

ボブ・ディランがノーベル文学賞。めでたい。ファンとしては嬉しくて涙が出そうな出来事ですが、報道を見るにつけ、特に日本のメディアでのボブ・ディランの紹介のされかたに、モヤモヤせずにはいられません。フォークの神様、反体制、公民権運動とか・・・…

瀬戸内国際芸術祭「大島」へ行って来ました。

先週末、瀬戸内国際芸術祭の開催地のひとつである大島に行って来ました。芸術祭の開催地とは言っても、大島の場合は他の瀬戸内の島のようにアート体験を目的とするものとは少し趣が異なっています。面積61ヘクタール、良くある言い方だと東京ドーム約13個分…

兵庫県立美術館「1945±5年」を観ました

昨年、戦後70周年を機に色々なところで話題になり、雑誌などでも特集されていた戦争画。個人的にも昨年は横浜美術館や浮世絵太田記念美術館などで、戦争画の企画展を観ました。そして、戦後70年は一旦区切りがついた今年になって、兵庫県立美術館でこの企画…

ボブ・ディランのジャパンツアー2016が最高である理由

只今、絶賛来日中のボブディラン、74才。もうすぐ75才。 シナトラのレパートリーを中心としたスタンダード曲と、主に「テンペスト」からの近作半々の構成で、評判も上々です。今回のツアーでは、大阪フェスティバルホールの3daysを鑑賞しましたが、個人的に…

京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2016 感想(トリシャ・ブラウン、マヌエラ・インファンテ/テアトロ・デ・チレ、ボリス・シャルマッツ/ミュゼ・ドゥ・ラ・ダンス、足立智美 × contact Gonzo)

京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2016 感想、最後の回です。 トリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー「Trisha Brown: In Plain Site」 「ポストモダンダンスの旗手として60年代にアートや現代音楽とのコラボレーションを展開、コンテンポラリーダンスの…

京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2016 感想(チョイ・カファイ、松本雄吉×林慎一郎、大駱駝艦)

京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2016の感想、続きです。 チョイ・カファイ「ソフトマシーン:スルジット&リアント」 チョイ・カファイを観るのは2回目。前回観たのもKEXで、電極をつないだダンサーが、コンピュータから送られる電気信号で、有名ダン…

京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2016 感想(ダヴィデ・ヴォンパク、地点)

KEXことKYOTO EXPERIMENTあるいは、京都国際舞台芸術祭。 今回は、ロームシアターの開館に合わせて、1年以上待っての春開催でした。 僕は2011年の2回目から見ていますが、だんだん見る演目が増え、前回からはフリーパスで公式プログラムは、ほぼ全て見るよう…

森村泰昌連続講座「新・美術寺子屋/自画像の話」第1回

森村泰昌連続講座「新・美術寺子屋/自画像の話」 第1回 「レオナルド・ダ・ヴィンチ~自画像にはきっとウソがある」 聴きに行って来ましたので、覚書として書いておきます。 部分部分、正確でないところもあるかもしれませんので、ご容赦ください。 また、…

投入堂と炎の祭典

日本一危険な国宝と言われる「投入堂」。 鳥取県の霊山「三徳山」の険しい修験道を登った者だけが見ることができる、標高520メートルの断崖絶壁に立つ謎の平安建築です。 藤森照信×山口晃の「日本建築集中講義」に取り上げられていたのを読んでから、いつか…

JT生命誌研究館に行ってみました。

大阪府高槻市にある、JT生命誌研究館に行ってみました。 JTによって運営されているゲノムやDNAなど、生命科学に関する企業博物館で、学芸員だけでなく一線の研究者も常駐しており、各人の研究を行っている点でユニークなのだそうです。 もともと、入り口…

ボブ・ディランがIBMのCMで、人工知能ワトソンと対話。

ボブ・ディランがIBMのCMで、人工知能ワトソンと対話。 youtu.be 絶妙なレトロ感とディランっぽい感じの会話が秀逸。 日本語訳してみました。 IBMワトソン: ボブ・ディラン。私は言語能力を高めるために、あなたの歌詞を全て読みました。 ディラン: 全部読ん…

ティルマンス展 「Your Body is Yours」@国立国際美術館を観ました

国立国際美術館で開催されたティルマンスの個展、「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」を見ました。いつもの国立国際美術館の客層から平均年齢マイナス5から8歳、シャレオツ度3倍くらいの感じの客層。会期終盤だとしても予想以上の人出に、…

蔡國強展:帰去来 (横浜美術館) を観ました

横浜美術館で蔡國強展「帰去来」。 蔡國強は、企画展や芸術祭などで最近よく見るので気になっていました。 京都で開催された芸術祭Parasophiaでは、メインホールの巨大な櫓で一番の存在感を放っていたのが印象に残っています。 火薬を主な素材として用いるこ…

「堂島リバービエンナーレ」観ました。

堂島リバーフォーラムで開催中の「堂島リバービエンナーレ2015 ~Take Me To The River」を観ました。近くにビジュアルアーツ専門学校があるからか、学生風の若いグループや、カップルなどが多かったですが、あんまりプロモーションされていないせいか、割と…

国立国際美術館「他人の時間」展、見ました。

国立国際美術館で開催中の「他人の時間」展、見に行きました。ティルマンスと同時開催ということで、ははーん、国立国際美術館、これはティルマンスで集客して、本当に見せたいのはこっちだなと穿ってみたりしつつ。オフィシャルサイトでコンセプトを見てみ…